チリ大地震で思ったこと。
2010年03月02日
チリ大地震から3日経った。
ここペルーでも隣国での大震災とあって、連日テレビやラジオ、新聞で大きく報道されている。
2007年8月にペルーのピスコ・イカで起きた大地震も、今回のチリの大地震も、
ナスカプレートと南米プレートの境界で発生したことは同じ。
ペルーもチリもよく「地震大国」と言うけれど、
南米大陸の太平洋沿岸は本当にいつ、どこで地震が起きてもおかしくない場所なんだと
改めて実感する。
で、こちらのケーブルテレビでは、チリのニュース番組もダイレクトに見れるため
ちょこちょこと見ているのだけど…
当日見た映像から受けた印象は
「チリは(色んな意味で)大人やなぁ。」
例えば。
1、建物が近代的。
古い教会は別として、倒壊したアパートやビルが「鉄筋とコンクリート製」ばかり。
レンガやアドベ(日干し煉瓦)が目立ったペルーの建物とは、随分違う。
2、道路が広く整備されている。
ちゃんとアスファルトで整備された道ばかり。区画整備も進んでいる。
3、家に屋根がある。
ペルーの家って、屋根が汚いんだよね。屋根がない家もあるし。
雨があんまり降らないっていう環境のせいもあるけど…(あくまでコスタ/海岸砂漠地域の話ね。)
チリの家はみんな屋根があって、ヘリからの映像を見ていてもきれいだと思った。
4、泣き叫ぶ人が少ない。
もちろんショックで声の出ない人や、必死に涙を堪えている人もたくさんいた。
ペルー人みたいに報道アナウンサーに向かって「セニョリータ!助けてちょうだい!」
と叫んだりすがりついてくる人が少なかった
5、報道側も大人の対応。
ペルーの報道の嫌いなとこは、病人や怪我人にも躊躇なくマイクを向けること。
「もう、今はそっとしてやりなよ!」と思うような人にでも、すぐマイクを向ける。
(向けられた側も血を流しながら答えるから、ペルーではそれが普通なんだろうけどさ/苦笑)
チリの報道はもう少し引いたところからの映像が多く、血だらけの人をあまり映していなかった。
など。
似てるなーと思ったのは、「効果音」(笑)
ずずーんとした暗い音楽を流すのよねぇ…ずずん。
でも丸1日が経って、改めて自分たちの置かれた状況の悲惨さを認識したのか
4番5番にはちょっと変化があった。
とにかく今、水がなくて困っている。物資の補給もなく略奪も起きている。
そりゃ冷静になどなっていられないよね。
こうした大震災は、起きた直後よりその後が辛いんだよね。
本当に一日も早い復興をお祈りします。
としか言えず、ごめんなさい。
そしてそしてもうひとつ。
一番おおっと思ったのが
スペイン語圏の広さ。
こうして他国のニュースをその国の報道のまま聞けるというのは、
素晴らしいことだと思った。
翻訳・通訳時に発生しがちな誤解や意訳、ましてや情報操作がないってことだもん。
最近全然スペイン語を勉強できてなくて、どんどん下手っぴになっていくんだけど
やっぱり勉強しなきゃ、とまた思ったのでした。
ここペルーでも隣国での大震災とあって、連日テレビやラジオ、新聞で大きく報道されている。
2007年8月にペルーのピスコ・イカで起きた大地震も、今回のチリの大地震も、
ナスカプレートと南米プレートの境界で発生したことは同じ。
ペルーもチリもよく「地震大国」と言うけれど、
南米大陸の太平洋沿岸は本当にいつ、どこで地震が起きてもおかしくない場所なんだと
改めて実感する。
で、こちらのケーブルテレビでは、チリのニュース番組もダイレクトに見れるため
ちょこちょこと見ているのだけど…
当日見た映像から受けた印象は
「チリは(色んな意味で)大人やなぁ。」
例えば。
1、建物が近代的。
古い教会は別として、倒壊したアパートやビルが「鉄筋とコンクリート製」ばかり。
レンガやアドベ(日干し煉瓦)が目立ったペルーの建物とは、随分違う。
2、道路が広く整備されている。
ちゃんとアスファルトで整備された道ばかり。区画整備も進んでいる。
3、家に屋根がある。
ペルーの家って、屋根が汚いんだよね。屋根がない家もあるし。
雨があんまり降らないっていう環境のせいもあるけど…(あくまでコスタ/海岸砂漠地域の話ね。)
チリの家はみんな屋根があって、ヘリからの映像を見ていてもきれいだと思った。
4、泣き叫ぶ人が少ない。
もちろんショックで声の出ない人や、必死に涙を堪えている人もたくさんいた。
ペルー人みたいに報道アナウンサーに向かって「セニョリータ!助けてちょうだい!」
と叫んだりすがりついてくる人が少なかった
5、報道側も大人の対応。
ペルーの報道の嫌いなとこは、病人や怪我人にも躊躇なくマイクを向けること。
「もう、今はそっとしてやりなよ!」と思うような人にでも、すぐマイクを向ける。
(向けられた側も血を流しながら答えるから、ペルーではそれが普通なんだろうけどさ/苦笑)
チリの報道はもう少し引いたところからの映像が多く、血だらけの人をあまり映していなかった。
など。
似てるなーと思ったのは、「効果音」(笑)
ずずーんとした暗い音楽を流すのよねぇ…ずずん。
でも丸1日が経って、改めて自分たちの置かれた状況の悲惨さを認識したのか
4番5番にはちょっと変化があった。
とにかく今、水がなくて困っている。物資の補給もなく略奪も起きている。
そりゃ冷静になどなっていられないよね。
こうした大震災は、起きた直後よりその後が辛いんだよね。
本当に一日も早い復興をお祈りします。
としか言えず、ごめんなさい。
そしてそしてもうひとつ。
一番おおっと思ったのが
スペイン語圏の広さ。
こうして他国のニュースをその国の報道のまま聞けるというのは、
素晴らしいことだと思った。
翻訳・通訳時に発生しがちな誤解や意訳、ましてや情報操作がないってことだもん。
最近全然スペイン語を勉強できてなくて、どんどん下手っぴになっていくんだけど
やっぱり勉強しなきゃ、とまた思ったのでした。
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思う事よくありますよ。インタビューも感情丸出しですしね。
お国柄を良くとらえていますね。
ラジオご出演おめでとうございます。ペルーでは聞けないんですよね?
そんなに雰囲気が違うのですね(@@;;
まぁ、スペイン人が征服したからとはいえ、同じ言語が普通に聞けるってすごいことですよね~~。
それにしても、ペルーは屋根なしの家とかあったんですか(@@;;
それもすごいなぁ~~。
砂とか入ってこないのかなぁ?
泥棒は?
いろいろ不思議でいっぱいです。
それにしても、ペルーは喜怒哀楽をはっきり出す国民なのですね~~。中継も喜怒哀楽を隠さない。良くも悪くも、はっきりしてるんですね~~。
そうかぁ~~~~(驚!)
同じ地震がペルーであったら国が消滅するくらいの大きい地震って。。。
アンデスが崩れるほどの破壊力って聞いてゾッとしました。
地震直後は日本から友人や家族から安否確認のメールがあって、返信するのに大変でした。
私も何か確実な方法で援助できないかな~っと募金できる場所を探しています。
ペルーのニュース番組ってエグい映像多いですよね。
交通事故の現場とか生々しすぎて吐きそうになったこともあります。
もともとスプラッタ映像とかもダメな質なので、コワいなと思ったら目をふせてます。
とにかく一人でも多くの人が助かることを祈るばかりです。
こんな時はカソリック教徒ではないけど、教会に行って祈りたくなります。
小さい子がお父さんを探して泣いてる映像を見て眠れませんでした。
またしても地震…2007年を思い出してゾッとしました。
こちらでも連日ニュースで見ています。でもハイチ地震から間もないせいか、復興支援のチャリティ活動があまり行われていないようなのが残念。ちゃんと支援の手が伸びていればいいのだけれど…
本当に一日も早い復興をお祈りします!
> 思う事よくありますよ。インタビューも感情丸出しですしね。
> お国柄を良くとらえていますね。
でもチリも2日目、3日目になったらやっぱり叫んでましたよね。
地震直後はショックでそれどころじゃなかったんだろうなって思います。
> ラジオご出演おめでとうございます。ペルーでは聞けないんですよね?
ありがとうございます。そう、FM大阪なので地域限定で…
私も聞けてないんですよねー。自分でも聞きたい~!
> そんなに雰囲気が違うのですね(@@;;
> まぁ、スペイン人が征服したからとはいえ、同じ言語が普通に聞けるってすごいことですよね~~。
ですよね。日本だとお隣韓国や中国の情報も直接には分からないし、絶対フィルターがかかると思うんです。
情報操作されやすいってことですよね。
> それにしても、ペルーは屋根なしの家とかあったんですか(@@;;
> それもすごいなぁ~~。
> 砂とか入ってこないのかなぁ?泥棒は?いろいろ不思議でいっぱいです。
入りますよ!もう砂だらけ(笑) ちゃんと屋根があって窓を閉めていても隙間から入ってくるし…
でも砂漠性気候でほとんど雨が降らないと、屋根よりまず壁、なんでしょうね。
あ、もちろんどんなに貧しい家でも最低限の簡単なござなんかはかけてありますけど。
> それにしても、ペルーは喜怒哀楽をはっきり出す国民なのですね~~。中継も喜怒哀楽を隠さない。良くも悪くも、はっきりしてるんですね~~。
> そうかぁ~~~~(驚!)
TV見てたら面白いですよ。とにかくしゃべったもん勝ち!って感じです(笑)
> 同じ地震がペルーであったら国が消滅するくらいの大きい地震って。。。
> アンデスが崩れるほどの破壊力って聞いてゾッとしました。
> 地震直後は日本から友人や家族から安否確認のメールがあって、返信するのに大変でした。
> 私も何か確実な方法で援助できないかな~っと募金できる場所を探しています。
確実な方法… 赤十字とかでしょうか。水とか食料がなくて本当に気の毒ですよね。
ペルーであの規模の地震があったら、もっと多くの人が亡くなっていたでしょう。
あれだけ鉄筋が入った建物でも、ぐにゃりと折れ曲がっていましたもんね。
> ペルーのニュース番組ってエグい映像多いですよね。
> 交通事故の現場とか生々しすぎて吐きそうになったこともあります。
> もともとスプラッタ映像とかもダメな質なので、コワいなと思ったら目をふせてます。
> とにかく一人でも多くの人が助かることを祈るばかりです。
> こんな時はカソリック教徒ではないけど、教会に行って祈りたくなります。
> 小さい子がお父さんを探して泣いてる映像を見て眠れませんでした。
家族全員が津波で流されてしまったというおばあさんとか…言葉もありませんよね。
ペルーの新聞でも大きく取り上げられて写真がたくさん掲載されていましたが
亡くなった人のものがいっぱいで、「たくさんある写真の中で、なんでこれを選ぶのかな」
って思ったりもしました。
リアリティを追求してしまうんでしょうか。
お~!久しぶり、メールありがとね~!!
> またしても地震…2007年を思い出してゾッとしました。
> こちらでも連日ニュースで見ています。でもハイチ地震から間もないせいか、復興支援のチャリティ活動があまり行われていないようなのが残念。ちゃんと支援の手が伸びていればいいのだけれど…
うん、なんかもう「またか」って気持ちが世界中であるのかも。
日本や台湾も地震があったよね。「もしかしたら次は自分の国かも」って思ったら、思わず支援の手も引いちゃうのかしら。
しかし怖いね、今地球が動きまくってる感じ。2012年のマヤの予言とか信じたくないけどさ。。。
> 本当に一日も早い復興をお祈りします!
お久しぶりです!スカイラーちゃん、ますます男前になってますね♪
チリについて詳しいわけじゃないんですけど、お隣の国だし、ペルーとは何かと因縁のある国だし、
やっぱり気になってしまいますね。
ペルーも自国の地震対策や耐震設計について、再度見直しをして欲しいです。