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信用できないamigoとfamilia

2010年05月24日
うちのアパートの会議があった。
我がアパートは4階2棟建て8家族が住んでいる。全員Propietario、家主だ。



アパートの管理運営は、長らく管理人を務めてくれていたカルメラに一任されていた。
私は彼女が好きだし、彼女のやり方に文句もないし、できればそのまま続けて欲しかった。
でも他の階に住むシルビアは、カルメラと日頃から仲が悪く、
彼女のやり方が気に入らないためいちいち揉める。
カルメラもシルビアが嫌いだから、「この女にだけは管理人を任せたくない!」と我を張る。



最初の会議は去年11月ごろ、新しい管理人選出をする予定だったが
カルメラとシルビアがくだらないことでぎゃーぎゃー揉めて、結局選出できなかった。



12月~3月までは、ペルーは夏、バカシオネス
こうなると週末は必ずどこかの家族が留守になっちゃうので、会議ができない。
なのでずっと延期されていた。



4月に2回目を行ったが、これまたぎゃーぎゃー揉めて決まらず。
というのも、シルビアともう1人(シルビアと仲のいいセニョーラ)の2家族が
ずっと管理費を滞納していたから。



これにはみんな怒っていた。
どんなに個人的な理由があろうとも、管理費はみんなのために使うものだ。
滞納なんて認められない。だったら共用で使ってる水道も使うなー!
ってみんながギャースカ怒って文句言った。
シルビアの答えは「でもカルメラのやり方が気に入らないのよ。だから払いたくない」と。
いや、全然道理が通じてませんけど。
こういうことを、本人の前でも言えるところが、ペルー人って強い。



この会議の前、カルメラは「打倒!シルビア!」って感じで事前工作を行っていた。
私や他の人にも「彼女は頭がおかしいのよ。だから私に協力してね」って言っていた。
だから前回はみんなが一致団結して、シルビアともう1人に対して文句をいい、
なんとか管理費を納めさせることができた。



でも、もうみんなコリゴリだったみたい(苦笑)
今回3回目の会議があったが、出席率ワル~!
確かにくだらない個人的な揉め事に巻き込まれたくないけど、
それでも次の管理人を決めなきゃいけないんだし、出ろよ、お前。特にガストン!!



そして今回はシルビアが別の人と協力体制を組んでいたようで、
結局シルビアの思い通りにことが進んでいった。
あ~あ、いいのかな~。ま、でもとりあえず任せるしかないね。



結局次の管理人はシルビアに決定した。
カルメラは最後には本当に落胆していて、見ていて気の毒なくらいだった。
彼女はすごくいい人だけど、ちょっと頑固なんだ。
シルビアのことを「バカで教養のない女」と思ってる。だからもう同じ場所にいるのも嫌らしい。
最後のセリフなんて、こんなのよ。



「これで管理人としての勤めを終わるので、最後に一言言わせて。
シルビア、この1週間ほど、あなたのバカでセンスのない音楽のボリュームを落としてくれてありがとう。
そして夜中11時12時に『カタカタカタ…』とミシンを踏み続け、ずっと私をイライラさせてきたけど
それも少しマシだったから嬉しかったわ。

あなたの出す騒音は、1階の私の家に一番響くの。
だから、あなたが1日8回も犬の散歩に出るたびにビヒランテ(門番)と大声で話すのも控えてね。
寝室にいるとバカ話が全部聞こえるのよ。」




とかなんとか。
そりゃシルビアも怒った、怒った!
心臓の悪いカルメラが死んじゃうんじゃないかと思ったよ。
でもその前に、他人を巻き込むのは止めてくれ~!!



そして。言うだけ言って最後に笑って挨拶できるところがペルー



「私たちは家族みたいなもんなんだし、仲良くしましょうね♪」
「そうそう、私たち8家族は、本当にファミリアみたいなものよ♪」




とか言って握手したりハグしたり。
カルメラとシルビアも、最後はちゃんとほっぺにチュッしてお別れしてた。
ひゃ~! すご~い! こわ~い!



「俺たちはアミーゴだよな」って言って人を騙したりたかったりする奴はいるけど、
「私たちはファミリアよね」って言って悪口言いまくるってのあるのね。
ペルー人が気軽に言うこの2つの単語、ちょっと信用できないよなって思うのであります(苦笑)





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流されて・・・

2010年01月08日
本日の教訓 : 「流れをつかめ」
          


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ペルーで暮らしていると、物事が進むのが遅いというか、
どんどん後ろにずれるというか、知らないうちに変わってるというかなんというか、
とにかく物事が当初の予定通り進まない。



日本人が予定を立てる時は、その予定が予定通りに進むようにスケジュールし、また逆算し、
予測される障害を事前に取り除く。
1時に出かけると決めたら、その前にやりたいこと、やらねばならないことを即座に判断する。



「今から洗濯したら何分掛かる。干す時間がないから止めておこう」とか
「たぶん帰るのが遅くなる。今のうちにお米を洗っておこう」とか
「AとBの両方をしたいけど時間がない。Aは明日でもいいけど、Bは今日終えなきゃ」とか。



ペルー人の場合はどうだろう。
同じく1時に出かけると決めてみた。しかし、



「明らかに干す時間がないのに洗濯機を回してしまい、1時を過ぎてしまった」とか
「明日でもいいAから先に初めてしまって、今日中にしなければならなかったBができなかった」とか。



こんな感じではないだろうか。



どうやら(多くの)ペルー人には物事の優先順位をつける習慣がないらしい
周りがそういうことをしないから、自分もやり方がわからない。
例え自分がちゃんとやっても周りがやらないから、結局自分の予定も遅れる。
周りに流され、自分も流れ流し、それでもなんとなく最後にはなんとかなる、それがペルーなんだなーと。



この年末年始、そういう大きな流れを目の当たりにして色々考えた訳ですよ。
この流れに逆らうなんて、とても無理。
でもこの流れをうまく利用することはできるかもしれない。



流れに逆らわず、でも好きな方向に流れることができたら素敵。
波に乗って、そのスピードを追い越すことができたらもっと素敵。
疲れたら流れちゃえ。一緒に流れても、誰も怒らないんだから。



そんなことを思った2010年のお正月でした。





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適当の積み重ね

2009年12月13日
本日の教訓 : 「ペルー時間に慣れましょう。」
          


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(多くの)ペルー人は、時間にルーズだ。
約束した時間に来ないのは当たり前。
15分遅れはデフォルト、30分は許容範囲、1時間もありえる、来ないってのもあり。
だからこちらも臨機応変に対応するしかない。



先日、バスに乗っていた時のこと。
後部座席のおっちゃんが、おーきな声で携帯電話でしゃべっていた。



(お)「いやー、もうすぐだから、そう、もうすぐ着くよ。」
何の話かわからないけど、とにかく言い訳してるようだ。

(お)「今、バスの中だ。今は… そう、リンセ(区)だよ、リンセ。」
えっ?もうリンセは通り過ぎたんですけど?

最初、このおっちゃんはあんまり土地勘がないのかもと思った。
ここはリンセの隣の区だから、多少違っても誤差の範囲かな、なんて思ったり。
じゃあきっと彼の目的地はこの先なのね。早く到着するといいね。



なーんて親切に思ったりした訳よ。



しばらくすると、またあのおっちゃんの携帯が鳴った。



(お)「いやー、もうすぐだよ。今、そっちに向かっているから。」
あれ?また違う相手?

(お)「今、バスの中だ。今は… そう、スルコ(地区)だよ、スルコにいるんだ。」

え、おっちゃん! スルコ区はもう思いっきり反対、全然違う方向だよー!



要はこのおっちゃん、色んな人と約束してるのにどれも守っていないのだ。
適当に考えて、適当に約束して、適当に行動を起こすもんだから、結局全然間に合わない。
電話でやいのやいのと言われてから、適当に優先順位をつけてそこへ向かう。
また違う人から文句を言われ、また適当に嘘をついてその場を誤魔化す。



思わずぷっと笑ってしまった私。
そしたら隣の人もくすって笑ってた。
バスの中には、このおっちゃんの声が響いていたから、
ほとんどの人が「そりゃ違うだろう」と思っていたに違いない。
そこを突っ込まないのがペルーの流儀。 
みな、生温かく見守っているんだね。



教訓というより悟りって感じだけど、
これに慣れなきゃ ペルーではやっていけないってお話でした。





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どれか一つだけでも。

2009年11月05日
本日の教訓 : 「言ってること、書いてること、やってることは、すべて違うと思うべし。」
          


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旅行のために、ホテルを予約した。

ホテルのWEBサイトの入力画面は記述が多くて面倒くさいし、
空室があるかどうか、先に知りたい。

サイトを見ながら電話したら、ホルヘというお兄ちゃんが対応してくれた。

(私)「○月○日、ダブルの部屋、空いてる?」
(ホ)「空いてるよー。80ソルだよ。」
(私)「えっ?あんたのWEBサイトには、70ソルって書いてるよ?」
(ホ)「あ、じゃあそれででいいよ。」



なんでやねん。まったく。



ちなみにペルーで3つ星以上のホテルを予約する時は、
WEBサイトから直接予約してもいいけど、
旅行代理店にも見積もりをもらうべし。
代理店を通したほうが、ぐーっと安くなることがあるからだ。
(一か月何人くらい送る、とかいう契約があるのかな?)

今回の宿は3つ星じゃないから、代理店さんではお取り扱いなし。
なので自分でやりまする。



(ホ)「予約金として1泊分をこの口座に振り込んでね。そしたらバウチャーをメールで送るから」
(私)「念のため、こちらのデータをメールで送るね」
(ホ)「了解♪」



こちらの名前と希望日などをメールで送る。
今日は振り込めないから、来週になるよって一言添えて。



翌週。
振り込む前に、公衆電話からもう一度電話してみた。
(ホ)「セニョリータからのメールは、ちゃんと来てますよ」



だったら受け取ったってメール、送ってこいよな。まったく。



銀行へ行って、予約金を振り込む。
しかし何が困るって、
ペルーの銀行の振込システム(窓口)は、
振り込んだ人のデータが何も反映されないことだ。

相手の口座番号さえわかれば、窓口でお金を渡して、はい、終わり。
でも振込人の名前や身分証明書の番号などは、一切入力しない。
自分の口座を開いてみても、いつ、いくらお金が振り込まれたかはわかるけど、
それが誰からの入金なのかは、皆目わからない。
だから振り込んだ控えは、とっても大切。
それがなきゃ、自分が振り込んだという証明ができないのだ。



ま、ついさっき電話で「今から振り込む」って話したし、大丈夫でしょ。
と、日本人的発想をしてしまった私。
家に帰ってから、振込終了とバウチャーを送るようにというメールをホテルに送ったが、
その時、振込した控えを写真で添付しなかった。



数日後。連絡なし。



まったくもー!メール送ってこいよ!
「この前メール送ったkeikoだけど、バウチャー送ってよ」
と、催促メールを送る。



また数日後。まだ連絡なし。



おーい!金払ったんだから、バウチャー送ってこいよー!
「この前メール送ったkeikoだけど、バウチャー送ってよ」
と、同じメールを再送する。



またまた数日後。まだまだ連絡なし。



おーい!おーい!
お前、ロンプラでも「親切ないいホテル」って書いてあるだろー!
返事ぐらいしろよ、はよ、バウチャー送ってこいよ。
控えを添付してないから、返事してこないのか?
だったら「控えを送れ」って書けよなっ



この前送ったアドレスだけじゃ、信用ならん。
ネットで検索したら、このホテルの他のメールアドレスが3つ出てきたので、
控えを写真に撮って添付して、全部のアドレスに一斉同報してやった。
「なーんでバウチャー送ってこないのー?」
もう、むっちゃ直接的なメールである。



でもって… 数日後。
やっと送られてきたメールには、こんなことが書いてあった。



「セニョリータのバウチャーは、ホテルに到着したら渡します。」



それ、バウチャーとちゃうやん(苦笑)


予約確認と宿泊の保証として、事前に渡されるのがバウチャーでしょ?
ホテルに到着してからもらっても、それってただの紙じゃない?
ちゅうか、ホテルに到着して
「バウチャーをお持ちでないお客様は、宿泊できません」
って言われたらどーすんの?
WEBサイトにも「前金を受け取ったら、バウチャーを送ります」
って、書いてあるじゃーん!



まったくもう、ペルー!
言ってること、書いてること、やってること、全部違うじゃなーい!
うきーっ!




こっちも振込の控えとやり取りしたメールをプリンとして持っていくし、
こういうホテルが金を騙し取るとか、そんなことはまずないからいいんだけどさ。



でもね、どれか一つくらい、ちゃんとやってよ。
一つでいいからさ。ねっ?(笑)





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笑って終われば、すべてよし

2009年10月28日
本日の教訓 : 「レシートは3回確認しましょう」
          「最後まで決して諦めずに頑張りましょう」
          「終わったら、にっこり笑いましょう」


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今日、友達お涼ちゃんと、買い物に行った。



提携クレジットカードで買うと、牛肉が25%オフ!
その上割引チケットもあって、さらに牛肉が20%オフ!
なんとなんと、合わせて牛肉45%オフ~~~!!!
主婦なら当然行かねばなるまい。
今日は肉だ♪ 今日は肉だ♪ ああ、なんて幸せなのかしら♪



レジでのお支払いは、お涼ちゃんにお任せする。
彼女のカードじゃないと買えないからね。
よろしくお願いしますよ。

レジのお姉ちゃんに、この割引のことをちゃんと説明したお涼ちゃん。
なんでも事前に確認しないとダメなのが、ペルー暮らしである。



・・・チーンッ
合計 105ソル。
請求 75ソル。




あれ? なんで?



じっとレシートを見るお涼ちゃん。



でも30%オフくらいにはなってるし、まあいっか…
一瞬、2人して諦めようかと思った
特に私は彼女のカードでついでに買ってもらってる身なので、
30%オフでもありがたいくらいである。



再びじーっとレシートを見るお涼ちゃん。



やっぱりおかしいとサービスカウンターに行った。
カウンターには、お客様のクレームを処理する係りのお姉ちゃんがいる。
お涼ちゃんから説明を聞き、じーっとレシートを見るお姉ちゃん。
でもペルー人は計算が弱いから、じーっとみてもわからない。



君たちの店のレシートなんだけどねぇ。
君たちの店がやってる割引サービスなんだけどねぇ。



(店)「牛肉以外には割引は効かないのよ」 
はいはい、牛肉しか買ってないでしょ?

(店)「割引の効かない牛肉もあるのよ」 
ないない、牛肉全部が対象って書いてあるでしょ?

店側が自分たちのサービスを把握していないのも、ペルーなのである。



電卓を使って一生懸命説明するお涼ちゃん。
自分でも電卓を打ってみて、余計わからなくなるお姉ちゃん。



結局、分かったのかどうか分からないまま彼女はレジへ行って、
「はいっ♪ 返金するわ♪」
「7ソルちょい」という微妙な金額を返金してくれた。



まだ足りないんですけど(涙)



でもここまで来るのに、すでに結構時間が掛っていた。
それにあれこれいっても、彼女たちには分からないだろう。
たぶんレジの大元の設定が間違っているんだ。
レジのお姉ちゃんは、「私はちゃんと打ったわよ」って思ってるし、
カウンターのお姉ちゃんは、「レシートにこう出てるんだからそうでしょ」って感じだし、
自分たちが悪いとは、絶対思っていない。



まあ、いっか。と、一旦は2人して店の外にでた。
でもやっぱりおかしい!
またまた引き返す。



カウンターでは「あ、またあの2人、帰ってきた」って顔されたが、そんなことはどうでもいい。
三度目もじーーーっとレシートを見て、やっぱり間違ってると確信したお涼子ちゃん。
もう一度さっきのお姉ちゃんにもう一度説明して、ようやくお金が返ってきた。



えらいっ!ありがとう!
やっぱりペルーは、諦めちゃダメね!



(涼)「ペルーってさー どんなに店側が間違っていても、
   『はい、よかったわね~! あたなのお金、返ってきたわよ~』
   って、ニコニコしながらすごーく普通にお金を返してくるじゃない?
   『私は悪くないけどさー、でもあなた、頑張ってよかったじゃない?』
   みたいな。
   ああいう後を引かないところが、ペルーっていいなーって思うんだよね。




お涼ちゃん。私はあなたのその度量の広さが一番すごいと思うわ(笑)



今夜のメニューを考えながら、頼れる友を持ったことに感謝するのであります
   





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