セマナ・サンタ 2010 聖金曜日のプロセシオン
2010年04月03日

今日、4月2日(金)は
Semana Santa
Viernes Santo
カトリックの聖週間 聖金曜日、
イエスが十字架に掛けられた日。
(セマナ・サンタについては、
AB-ROADのこちらの記事
をご覧下さい♪)
今回も、またまた齧り付きの位置で撮影♪
私、こういうの得意なんですよ(笑)
だんなが企業で働いていた時は、ペルー中が連休になるセマナサンタは「旅行週間」だったけど、
自由業になってからは、「ペルーを知る週間」になっている。
国民の9割近くがカトリックと言われるペルー。
首都リマではここ数年カトリック信者の数が減っているらしいけれど、それでも多くの人が信仰している。
彼らの生活の中に深く根付いているカトリックについて知ることは、
ここペルーでの暮らしを、更に面白いものにしてくれるのは間違いない。
ってことで、今年はずっとテレビを見ている。
イエスの一生を伝えるドラマが数日に渡って放映されてるし、子供向けにはアニメもあるし、
カテドラルでのミサはぶっ続けで放送されてるし、聖地エルサレムの様子も伝えてる。
これだけイエス尽くしだと、「さすが国教だなー」と感心せざるを得ない。
この時期教会に行くと、十字架に掛けられ血みどろになったイエスの像に向かって
「Dios mio」「Mi Señor」と涙を浮かべる人もたくさん。
今日も私のすぐ真後ろにいた女性が、Señor de Los Milagrosの像(というか壁画だが)を見て、
おんおん泣いちゃってもう大変。
頼むから、人の真後ろで泣くのはやめて…(苦笑)
齧り付き席にいたら、「すみません、弟だけでも入れてください」と
10代半ばくらいの少年が割り込んできた。
弟くんは、10歳くらいかな。手にSeñor de Los Milagrosの絵を持っている。
「どうぞ、どうぞ。でも写真撮りたいから押さないでね。」というところから会話が始まり、
彼のお婆ちゃんが日本人だってことがわかった。
彼が唯一知ってる日本語は「Obaa(おばぁ/お婆ちゃん)」、沖縄の人だな(笑)。
毎年必ずこの聖行列を見に来るという彼は、
いつかCargador(神輿を担ぐ人)の一員になりたいんだとか。
そして「セニョールはこのルートを通るんだよ」「神輿は2トンもあるんだ」と
あれこれ説明してくれた。ありがとね。
こういう熱心な信者に会うと困るのが、この質問。
「君もカトリック?」
いえ… 一応仏教徒です。しかも神様仏様は信じているけど、その神様は誰でもよかったりする。
すみませんね。

夕日が大統領宮殿をサーモンピンク色に染める。
教会から運び出されたセニョールの神輿は、
教会の前を通って、ここの信号でUターン。

こんな幼いうちから、信仰って育まれるのね。

お香の煙で、神輿の周囲がぼやけて見える。
5時の鐘と共に始まったプロセシオン、
ちょうど教会の正面に来たのが1時間後。
これから4時間も掛けてゆっくりゆっくりと、
ラス・ナサレナス教会に戻って行く。

6時半ごろ、街灯が灯る。
何度も何度も休みながら、
ゆっくりと運ばれるセニョールの神輿。

セニョール・デ・ロス・ミラグロスの神輿に見とれていたら、
もう違う神輿がアルマス広場に運ばれていた。
こちらはNuestra Señra de los Dolores

Cristo del Santo Entierro

こちらもCristo del Santo Entierro
(でもIglesia de la Soledadのもの)

Nuestra Señora de la Soledad
夜7時過ぎ、広場にはまだたくさんの人がいた。
プロセシオンが完全に終わるのは… 10時くらい?
さすがにそこまでは居れなかったけど、
とってもいい夜を過ごせました♪
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セニョール・デ・・・ ドーニャ・ペパのトゥロン
2009年10月23日

うっ 甘い…
セニョール・デ・ロス・ミラグロスの時期(といってもいつもある)に好んで食べられるのが
このTurron(トゥロン)。
ビスケット生地に甘いシロップをしみ込ませて作ったお菓子だ。
トゥロンといえば、クリスマスシーズンに欠かせないスペインの伝統菓子として有名。
スペイン政府観光局のサイトによると
「トゥロンは蜜、砂糖、卵白とアーモンドを混ぜてブロック状に固めたもの。
最近では果物入りやチョコレートのトゥロンも増え…。」
とある。
こちらのサイトにスペインのトゥロンの写真があるけど…
あれ。
これって所謂ヌガーよね?
同じ名前でも、全然違うのね(笑)
ペルーのトゥロンは「Turron de Doña Pepa(ペパさんのトゥロン)」。
18世紀のこと。
リマの南の町、カニェーテ出身で、お料理上手な
Josefa Marmanilloという黒人女性がいました。
(ホセファの愛称がペパ)
彼女は両腕の痺れに悩まされ、そのため奴隷の身分から解放されました。
しかしそれとは同時に、彼女の仕事をも奪われ、生計が苦しくなってしまったのです。
ある時、彼女はパチャカミージャのキリストが起こした奇跡のうわさを聞き、
リマに向かいました。
厚い信仰心と熱心な祈りにより、奇跡的に病が治った彼女は、
パチャカミージャのキリストへの感謝を込めて、美味しいお菓子を作ろうと思いました。
そして次の行進の時、彼女はこのトゥロンを捧げたのです。
そのキリストこそ、現在のセニョール・デ・ロス・ミラグロスだったのでした。
現在ペルーで一番人気のトゥロンメーカーは「サン・ホセ」らしい。
スーパーでもどこでも、色んなメーカーのが売られている。
でも一番大事なのが「Doña Pepa(ドーニャ・ペパ)」かどうか。
彼女のトゥロンじゃないと、ご利益がないらしい(笑)

この箱にも「Doña Pepa」の文字が。
でもペパさんが作った訳ではありません。
初めて食べたトゥロンがあまりに甘くてガチガチで、
私には到底食べれないものだと思っていたけど、
今年頂いたこのトゥロンはなかなか♪
ただの硬いビスケットにシロップをしみ込ませて作ったようなものではなく、
バターたっぷりのサクサクしたビスケット生地を、
交互に重ねて丁寧に手作りされたもの。
本来はchancaca(チャンカカ/黒砂糖)を使うそうだが、蜂蜜なのもよし。
食わず嫌いはやっぱりいかんね。
一度イマイチって思ったものでも、またトライすることは大事だわ。
さてと。
これでご利益あるかな?
よろしく~ ペパさん♪
セニョール・デ・ロス・ミラグロス 人々編
2009年10月20日

10月4日(日)
segundo recorrido
通りを埋め尽くす
紫と白の風船
暦の上では春だけど、
まだまだ寒い日も多い
リマの10月。
でもこの日は
初夏を通り越して
突然真夏のような天気に
早変わり。



妙にサングラスが似合うんですけど…(笑)
もともとこのキリストの壁画への信仰は
アフリカ、アンゴラ出身の人々から始まったせいか、
黒人系ペルー人がとてもたくさんいた。
リマのパチャカミージャ地区に教会を建て、
このキリストの磔刑画を壁に描いたのもアンゴラ出身者だそうだ。


Sahumadoras(香を焚く女たち)と呼ばれる女性たちが歌う讃美歌に合わせ
張りつめた静寂の中、静々と厳かに進む御輿。
…と言いたいけど。
御輿はブラスバンドの音に合わせて行進しているのに、
女性たちはそのリズムを全く無視して高らかに(大声で?)歌う。
全然合ってないから、両方聞くと結構しんどい。
お互い歩み寄りなさいって。ほんと。


ペルーの宗教行事の中でもとても重要なイベントである
セニョール・デ・ロス・ミラグロスの行進。
テレビや新聞の報道陣だけでなく、信者さんも必死に撮影。
しかし半そでとダウンジャケットの2人。
この服装のチグハグさがリマらしいわぁ(笑)


人が集まる場所に、必ず商売あり。
お守りや十字架、絵、ブレスレットなどが、ひとつ1ソルほど。
信者のおじさんが持っているのは「コットン」と呼ばれていたもの。
一切れのガーゼとバラの乾燥花びら、そして奇跡の主の絵。
ガーゼには聖水でも含ませてあるのかな?
こちらも飛ぶように売れていた。
カメラを持ってうろうろしてたら、
建物の外壁の凹み部分によじ登る人々が。
いいなー。私もー。登りたーい。
私を持ち上げようと手を差し伸べてくれる男性多数あり。
男(の手)を踏み台にしちゃったわ(笑)
ありがとね!

なかなかの特等席でした♪
紫の10月 セニョール・デ・ロス・ミラグロス
2009年10月19日
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